そむたむログ

勉強記録や日々の気づきをログに残していきます

PyCon JP 2018行って来ました! 〜PyCon Day2〜

今日も無事PyConに行ってきました!
平日なので満員ラッシュに怯えていましたが思っていたよりもずっと電車が快適でした。

1日目の感想はこちら
somtam.hatenablog.jp

Pycon Day2 9/18(火)の感想をまとめます。

結論から言うとDay2もとても楽しかったです。
関係者の方々本当にありがとうございました。

トーク以外の部分多めです。
※技術の話少なめです。
※内容は印象に残ったもののみ書いています。

行けなかった発表も見たいのでYoutubeも後でチェックします!

朝〜受付

今日は9:35ごろについてのですが、見ての通り行列はありませんでした。
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1日目より余裕があったので、パインジュースをいただきました。
朝ごはんも美味しそうでしたがお腹は空いていなかったのでパス
9:40ごろの状況です。おにぎりやサンドイッチなどが並んでいました。

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基調講演

磯蘭水さんの講演です。
PyCon JPにおいては、これまで2011から2016まで6回登壇されているとのことですが、私は2017年からの参加なので初めてです。

網羅的ではないですが印象に残っていることばはこんな感じです。

  • プログラミングの動機はめんどくさいことを簡単に/一体どうなっているんだおもしろそう、の主に2つ。2つに優劣はないがどちらでも仕組みの理解は非常に重要
  • 何かを作るときには最も単純な構成から考える、いきなり色々やろうとすると挫折しがち
  • パーツの性質を観察して共通している姿を探す
  • プログラミングにはindustryとartの側面がある。一般的にindustryの側面が強くなりがち

新しいものづくりに挑戦する際の具体的な工夫を見ることで何か作ってみたいと思わせてもらえる講演でした。

“何かをやろうとしていたらいつの間にか技術が身についていた”

これすごく共感しました。学習自体が目的になっていない時が一番学習しているんですよね。
私の場合は受験勉強くらいにしか置き換えられませんが。

お子さんがTENORI-ONライクな電子楽器で遊んでいる姿が可愛かったです。
できていく様子を見せていたとのことですがそれにしても小さい頃から優秀な親のライブコーディングを見て育つとどんな大人になるんですかね。
まさしく英才教育。

niconicoにおけるコンテンツレコメンドの取り組み

レコメンドについて興味はありつつもあまり事例に触れたことがなかったので楽しみにしていたセッションの一つでした。
馴染みのあるnikoniko動画のレコメンドシステムのお話です。

スライドはこちら
t.co

特に興味深かったのはniconicoにおいて実際導入されているレコメンドの仕組みの概要だけでなく運用上の工夫まで発表に含まれていた点です。
PyConJPのセッションが、というわけではなくいわゆるAI系の発表は"やってみた"系が多いイメージがあったのですが、最近は運用やシステム実装に話題が移っているような気がします。実際に実装して運用するフェーズにまで入ったということでしょうか。

複数のレコメンドの実例が紹介されていて面白かったのですが、中でも興味を持ったのはグレコメンダーです。
”ゲーム” "実況" "スプラトゥーン"のようにタグには親子関係がある場合が多いので共起関係からその関係を推測し、ツリーを作成して一番下のノードがそのユーザの興味
に近いと判断してレコメンドするというものです。
具体的にはSimpson(s,t)係数でタグsとtの関係を測るそうです。 もう少し復習します。

運用面ではこのあたりの話が面白いと感じました。

  • レコメンダーコーディネーターというサービスとレコメンダーをつなぐコーディネータを配置
  • レコメンダーの組み合わせ方やフィルタ条件などを書いた定義書(YAML)を使うことでオリジナルのレコメンドサービスごとに作れる
  • 各サービスからログをもらい、レコメンドの効果測定をクリック率から実施してフィードバック

他にも監視の話や、システムの話(モデルをどのように生成してどう保持するか)など有用な情報があったので後でスライドを見返したいです。

Sphinx-2.0 とドキュメントの未来

良いとは聞きつつも使ったことがなかったのですが、想像以上にSphinkxで書かれたドキュメントが世の中にあふれていて驚きでした。
10周年とのことです。
docs.google.com

質問者の方が本のメモに使っているとのことで真似してみようかなと思いました。

契約書データ関連のAI開発に伴う、前処理及び匿名化処理についての実例

AI-CONという契約書リスク判定サービスで学習データの前処理や匿名化処理のお話です。
個人情報の問題は非常にシビアですので需要のありそうなお話だとは思っていましたが、想像通り満席になっていました。
サービス自体が便利そうだと感じたのですが使用感はどうなんでしょうか?
HPのトップページからの引用です。

安心して契約を結べる体験を。

専門性が高く、難易度に比例してコストが高かったLegal Serviceを身近にし、
契約書レビューをより正確に早く安価で行います。
契約書をアップロードして待つだけで契約リスクが判定され負担が大きく軽減します。

スライドです。
t.co

アノテーションを10万回やったという話が衝撃的でした。(1回がどういうものかはわかりませんでした)

おやつタイム

本日のおやつです。QuantXのサービスに登録しどら焼きもいただきました。今週末にもくもく会やられるとのことでした!(ちょっと興味ありましたが予定があり参加できず…)
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Pythonで始めるウェブスクレイピング実践入門

スライドです。Pythonで始めるウェブスクレイピング実践入門 - Speaker Deck
まさにここで定番と言われているBeautiful Soup4とSeleniumを使っていて「JavaScriptで要素が描画されている」ものが取得できず困っていたので大変助かりました。
request-htmlでできると紹介されていたので早速今度試してみます。

LT

どのトークも面白かったですが、poke2vecのポケモンのアイコンを用いたベクトルの可視化がツボでした。


最後に

趣味でのものづくりでもついつい手持ちの技術でできることに限定されてしまっていましたが、今回のPyConで新しいアイディアやライブラリと出会うことができ、知見の「ひろがり」を感じました。できればそこからの実践も共有して「ひろがるPython」を実行できれば最高だなと思っています。
来年も同じくらいの時期に同じ場所で開催されるようですね。仕事の状況が変わらなければぜひまた参加したいです。

余談ですがPyConJP期間中豆苗を置いたままにしていたらこんなに成長してしまいました。自分もこの2日間でこれだけ成長しているとうれしいなー笑
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