【2019】統計検定準1級合格体験記
2019年6月16日の統計検定を受験し、無事合格しました。
合格までにした具体的な勉強内容を紹介します。
受験前の筆者の状況
統計検定準1級は昨年も挑戦していましたが、残念ながら不合格でした。
2級はすんなり取れたのですが、2級と準1級の間には大きな壁を感じていました。
筆者の勉強方針
前回試験で不合格だった結果を踏まえて、2019年の試験では次の方針で望むことにしました。
- 高校数学と大学初頭レベルの微分積分・線形代数を復習する
- 『統計学入門』(いわゆる赤本)の内容を完璧にする
- 「条件付き確率」・「仮説検定」・「線形回帰」・「分散分析」を特に重点的に勉強する(出題頻度と自分が身につけたいという思いから決めました)
- 過去問で間違えた問題はその出題分野の参考書を時間をかけて理解して、派生問題も解けるようにする
昨年不合格だった際の勉強方針はとにかく過去問を解いてその解法を身に着けるというものでした。
2級の問題はある程度パターン化されているのでその方法でも対応できたのできたのです。
しかし準1級では同じ範囲から出題されていてもひねってだされるのできちんと理解していないと解けないということに気づきました。
当たり前、というかこのやり方で合格してもあまり意味がないですね。
さらに準1級は機械学習も出題されるくらいかなり範囲が広い(特に2018年は機械学習をはじめバラエティに富んだ出題だった印象)です。
ただ過去問をよく見ると問題文に従ってその場で考えれば解ける問題も少なくなく、合格を狙うならよく出題される分野をしっかり身につけておけば足りるのではないかと考えました。
ハードルをだいぶ低めに設定したため、これで受かるのか不安でしたが、理解が曖昧な状態でうかっても仕方ないということでこのやり方で進めました。
統計検定準一級合格までの道筋
勉強法と合わせて試験まで時期ごとに何時間くらい勉強したのかも合わせてご紹介します。
普段勉強する際は必ず「勉強管理3」というアプリで時間を計測しています。
勉強している「つもり」だけになっていたりもするので時間を可視化すると気づきも多いです!
ameblo.jp
使用した参考書
『入門 統計学』
最初は数式が少ない点がいいなと思ったのですが、少し読むと逆に数式があった方がわかりやすい箇所が目立ってきて読むのをやめてしまいました。
『統計学入門』
直感的には赤本の内容だけでも運がよければ合格に届くんじゃないかというくらい役に立つと感じました。
『自然科学の統計学』
試験間近になって、過去問の問題のうち赤本に載っていないものは結構な割合で青本の範囲であることに気づきました。
他に代替できる本があればそれでも良いと思います。
『マンガでわかる統計学 回帰分析編』
おかげでロジスティック回帰の問題で全問正解できました。
具体的な数値で式を展開してくれるので初心者には優しいと思います。ベイズの定理からマルコフ連鎖まで扱っています。
回帰分析編よりもレベルが高く感じられました。悲しいことに漫画部分の満足度が他のシリーズと比べると低めでした。。
『まずはこの一冊から 意味がわかる線形代数』
『長岡先生の授業が聞ける高校数学の教科書』
数3の微分・積分と数2に指数対数あたりを重点的に復習しました。
2019年の試験では対数表なんかもでてきて面食らいましたが落ち着いて解けました。
「統計検定の過去問 2015~2017年」
前回も一通り解いていますがだいぶ忘れていたのでむしろ新鮮な気持ちで解けて良かったです。
時期別の勉強時間
2018年9月〜2019年3月 7.7H
まだ受験をあまり意識していなかった時期
もっと勉強しているつもりだったのですが集計してみたら全然勉強していなかったです。
2019年4月 4.5H
統計学入門(赤本)を第1章から順番に見ていました。
2019年5月 30.8H
本腰を入れて勉強し始めた時期です。
統計学入門(赤本)を最後まで解き進めながら月末には過去問も解き始めました。
1週間使って集中的に高校数学の関連分野を復習しました。
2019年6月 32.4H
過去問の間違えた問題の復習と分散分析の習得を主にやりました。
合計は67.3Hでした!
最後に
合格はできたものの実力的にはまだまだひよっこレベルなので変わらず精進していきたいです。